おこずかい
一週間前ぐらいのことであったか、母から音声メッセージが届いた。聞いてみると、今の私のお金の管理に心配しているようだ。
「妹のようにもっと頻繁にアルバイト行っている?」とか、
「今の給料はいくら?貯金はいくら?」とか、
「いつでも一定金額の貯金がないとこれから先困るわよ」などなど......
母は少なくとも10万円(だったか?)ぐらいの「バックアップ」が手元にないと、不安らしい。突如何があった時に、お金が出せないとすごく大変とのこと。そして、母は他人に頼るのが好きではない性格なので、何があっても、出来ればお金を借りるようなことはしたくないのだ。
家を出て、会社につとめたり、今のように大学院行きながらアルバイトしたりして、もう二、三年ぐらいになろうか。相変わらず全財産は5万円以下。何とか食べてはいける程度だが、きついかと聞けば、確かに余裕はあまりない。普段自分の好きなものはあまり買えない。おやつはとりあえずまだたまにも買うが、毎回自分の財布と相談してからでないと、何かと不安である。
くつしたに穴があけば、自力で直すことができないぐらい何回も何回も縫う。服は必要だったら買うが、それ以外では、例えば個人の楽しみでは買わない(また、クローゼットがあまりにも小さいから大きいの買おうと思ったが、やはりお金がない)。化粧品は消費品なので、ドすっぴんでも大丈夫な場面なら、化粧無しで出かける。
そしてちゃんとお小遣い帳もつけているのである。
と、このように細やかなところで気をつけても、たまに一時的な衝動で無駄遣い......以前の努力が台無しになるのである。
24歳にもなって......母のメッセージでかなり反省はしたものだ。今年の夏はいきたいところがあって、そのための旅費も考えなければいけないというのに。
アルバイト以外にも、内職をしたりして稼ぎ、目標金額に達成するまではおやつ代も減らそうかと、そう計画してみるのであった。