お金は天下のまわり物
お金にまつわることわざは、たくさんあります。
お金は天下のまわり物、地獄の沙汰も、金次第。等々。
ですが、どれもポジティブな印象があるのは、私だけでしょうか?
お金にまつわる悩みはつきものです。
誰でも、お金はありすぎて困ることはないと思っています。
あればあるほど、いいです。あればあるほど、それに付随する悩みは生まれると思います。
ですが、ない時の悩みに比べたら、それはそれは、ちっぽけなものでしょう。
精神的には、どちらかというとお金はありすぎるよりはない方が、いいと思います。
例えば、ありすぎると、その豊かさに溺れてしまって、大切なものをなくしてしまいがち
になるからです。
金銭的な豊かさは、人の心を貧しくします。
一見して、悩みには見えなくても、はたから見たら、それは悩むべき問題と
同じことだと思います。
たとえば、国単位で見てみましょう。
日本は、豊かです。仕事も、選ばなければ、すぐに、次の日にでも見つけて
職に就くことができます。ですが、人の心は貧しいです。お金はいくらでも作れる
環境で生活しているので、お金を得られる喜びが薄いからです。
例えば、南米などの、後進国を見てみましょう。人々は、何とかしてお金を得ようとします。
それは、仕事がないからです。仕事に就きたくても、仕事がないので、仕事をすることが
できません。人々の、お金に関する悩みは、生きるか、死ぬか。のレベルの話なのです。
ですが、人々の心は豊かです。いつでも笑っていて、ちょっとやそっとでへこたれたりしません。
日本のように、気に病んで、自殺をしたりする人はいません。
国民性だけの問題ではないと思います。
人々はいつだって、お金に関する悩みを抱えています。ですが、気にも留めていません。
なぜなら、彼らは何とかなるのを知っているからです。
お金は天下のまわり物。この言葉は、南米の人と、日本人とでは意識が違うのです。
お金に関する悩みは尽きませんが、それは、人々の心の持ち方だと思います。
自分が何とかしようと本気で思ったとき、私たちは、すぐにでも何とか
できる力を持っているのですから。